世界で2番目に幸せな夜
世界で一番幸せな夜は、「好きな人が隣で眠っている」なので、タイトルはこうなりました。
6月14日。0時少し過ぎ。
俺は福岡のどこかにいました。酒も入ってグデグデになっている俺は、同級生に頼み込んで部屋を貸してもらいました。
同級生ですが、学校は違ったので、共通の友達なんて数えるほどしかいません。
そんな数えるしかいない同級生の中の1人に、そいつは電話を繋ぎました。
相手は、俺が中学生の3年間を『もう1人の俺』と称して過ごした異性でした。
別に好きとか、そんなのじゃないです。
男と女に友情なんてないですが、あの頃の俺たちにはたしかにそれを超えた何かがありました。
何にでもではなく、どんなことでも共有することができた仲です。
恥ずかしい話、交換日記までしていました。
どれだけ楽しい日々だったか。過ぎ去った今でも反芻《はんすう》出来ます。
すごく気分がいいです。酔っているのでそう書かせてもらうのですが、もう1人の俺には、今年産まれた子供がいます。
子供ができるまでのエピソードも聞かせてもらいましたが、実に素晴らしい。
まさに『俺らしい』と。そう思いました。
幸せの形は人それぞれですが、僕が一番理想としている幸せの形を体現していました。
もちろん僕らは人間なので、これから先どんなことがあるか分かりませんが、2人ならきっと大丈夫。俺はそう思いました。
『絶対』なんて、この世にはないんですが、今回ばかりは、『半絶対』です。そう言い切れる自信は、あの頃から『根っこは変わらない俺ら』だからです。
今日は一段と酒が美味しい。
「酒は愚痴るためにあるだろ」
そう言って飲み始めた2人の飲み会も
「酒は幸せを噛み締めるためにあるんだ」
そう思わせるほどに幸せな夜でした。
本当にありがとう。
それでは。