三秋縋さんってご存知ですか?
どうも。
お題を使ったブログを書いてみようと思いました。
お題は【好きな作家】
タイトルにもありますが、僕が大好きな作家さんは
【三秋縋先生(みあきすがる)】です!!
出ている小説は上記7点。メディアワークス文庫から6点、早川書房(君の話)が1点です。
2011年から2013年にかけて2ちゃんねる内で「げんふうけい」名義で「人を自殺させるだけの簡単なお仕事です」、「十年巻き戻って、十歳からやり直した感想」、「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」などを発表。作品は複数のまとめサイトに転載される。
上記作品以外にもいくつかの作品は著者サイトで読むことができる。
2013年9月、メディアワークス文庫にて上記の「十年巻き戻って、十歳からやり直した感想」に加筆・修正したものを「スターティング・オーヴァー」と改題し、出版。作家としてデビューした。
wikiより引用
紹介文はこれだけなんですが、三秋先生の小説は、前半に散りばめた伏線を後半に回収する際の濃さと、物語から若干外れた空間のリアルさと、孤独なのに孤独じゃないとか、全く知らないのに1番知っているあの人とか、完全に触れていないのに繋がっている人との関係とか、黄昏の最終形態を求める人に適した物語がいいんです。
は?何書いてんの?って話ですが、全ての小説のプロローグをご紹介します。
スターティング・オーヴァー
二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。僕の望みは、「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。
しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。幸せ過ぎた一周目の付けを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。――そして十八歳の春、僕は「代役」と出会うんだ。変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。
メディアワークス文庫より引用
三秋先生の処女作にして、僕の最高峰。本当に映画化してほしい。
最初と最初のシーンが僕は好きで、10歳の主人公が妹に話かけるシーンと、20歳の主人公が妹に話しかけるシーンが全て繋がるんですが、なんとも三秋先生らしい終わり方で、小説を死ぬほど読んできた人にとっては、平凡な伏線かもしれないんですが、僕にとっては思考でした。
三日間の幸福
どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。
未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。
メディアワークス文庫より引用
ここに書いてあるヒロイン“ミヤギ”がもう・・・たまらんのですよ。
全男の中にいる人生においても影のヒロインですよ。もうね、読まないとわからない。
たまらんのですよ。読んで。(語彙崩壊)
ちなみに上記2個作品は、原題、原作がウェブで読めます
革命ですね
最後に三秋先生のブログ?まとめサイト?があるので、貼らせていただきます!!
いたいのいたいの、とんでゆけ
「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」
何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。
僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。
「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」
復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。
メディアワークス文庫より引用
三秋先生は時間と記憶を遡ったり操ったりする能力のスペシャリストだと思うんです。今回は死を「先送り」にするというとんでもない能力を持った少女と、全てに見捨てられた主人公の話。先生は最高のバッドエンドを書くスペシャリストだと思うんですよ。(支離滅裂な発言)
君が電話をかけていた場所
「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。
「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。……ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです。初鹿野さんの気持ちに変化が起きなければ、賭けは私の勝ちです」
メディアワークス文庫より引用
僕が電話をかけていた場所
ずっと、思っていた。この醜い痣さえなければ、初鹿野唯の心を射止めることができるかもしれないのに、と。「電話の女」の持ちかけた賭けに乗ったことで、僕の顔の痣は消えた。理想の姿を手に入れた僕は、その夜初鹿野と再会を果たす。しかし皮肉なことに、三年ぶりに再会した彼女の顔には、昨日までの僕と瓜二つの醜い痣があった。
初鹿野は痣の消えた僕を妬み、自宅に閉じこもる。途方に暮れる僕に、電話の女は言う。このまま初鹿野の心を動かせなければ賭けは僕の負けとなり、そのとき僕は『人魚姫』と同じ結末を辿ることになるのだ、と。
メディアワークス文庫より引用
【いたいのいたいの、とんでいけ】から約9ヶ月。
初の2部構成による小説。
これの物語がまるで先生が体験したことのある過去を事細かに描写しただけなのではなかろうか。それほどリアル。風景がしっかり目に浮かびます。少数の人のみが送れるのであろう学生時代の青春が散りばめられています。
これも伏線がしっかりしすぎて、読み込まないと見落としが必ずある。
8月に出た【君が電話をかけていた場所】を2日で読み終わってしまい、9月発売の【僕が電話をかけていた場所】が出るまで間が死ぬほど長く感じた。体感で1年。いや、もっとあった気もする。
恋する寄生虫
「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」
失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。
しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。
メディアワークス文庫より引用
せ、先生は異世界で恋愛したエピソードをそのまま小説にされていますか・・・?(錯乱)
出会いから順調な幸せの日々。これらが全て自分たちの意思ではなく、虫によってもたらされていたら・・・?
どっからそんな物語が生まれるのでしょう。先生の記憶や思考を買い取れるのであれば、買いたい。
ただ先生は「金じゃないんだ。こればっかりは」って言って買えない。間違いない。
君の話
おそらく、数回読めます。100分の1程度はここで読めます。ただ、読めば必ず書います。
最新作です。1番話題を呼びまして、発売初日に完売してます。。。
記憶を操作、改変、消去できる世の中を先生は作られてしまった。
そんな世界で起こる男女の話。これはもう、恋愛じゃない。最高すぎる夏、もはや三秋縋というジャンルだ。
感想もうまくかけません。下手な言葉を選んでかけないと言った感じです。
正直、先生をブログで紹介するのは浅はかな行為なのかと思っています。
感想もろくにかけない文章に惚れた男が書くオタクな議事録になってしましました。
発売順
- スターティング・オーヴァー
- 三日間の幸福
- いたいのいたいの、とんでゆけ
- 君が電話をかけていた場所
- 僕が電話をかけていた場所
- 恋する寄生虫
- 君の話
発売日
- 2013,9,25
- 2013,12,25
- 2014,11,22
- 2015,8,25
- 2015,9,24
- 2016,9,24
- 2018,7,19
先生はツイッターをされています!!ツイートも半端じゃない破壊力です。
毎回虫の息になります。
ホームページには先生がネットに書かれていた作品もまとめてあります!
ぜひ・・・!
今回は好きな作家、三秋縋先生について書かせていただきました。
それでは。
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